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「あら…」と鏡の前でつぶやいて
そっと抜いたのを覚えています。
それが気づけば前髪にも
こめかみにも、ちらほらと。
そしてある日
私はこう思ったんです。
「隠すことに疲れてる…」
染めても染めても、
数週間で戻ってしまう。
頭皮はヒリヒリして
服や枕にも色がついて
「あぁ、またか」と思う。
それでも染める理由は
たったひとつ。
“しらがは老けて見えるから”
誰が決めたのでしょう。
しらががあるだけで、なんだかちゃんと
できていないように見える。
老け込んだとか、疲れてるとか
見え方ばかりを気にしてきました。
でもある日、韓国の女優さんの
インタビューを読んだんです。
60代の彼女はこう言っていました。
「しらがは、歳月が描いた芸術。
染めることをやめて自分を好きになれた。」
それを見て私は泣きました。
自分の髪をこんなにも責めていたんだなと。
そして、決めました。
「もう隠さない」
もちろん今でも迷う日があります。
電車にガラスに映った自分に、
はっとしたり。
写真を見て
「あれ…老けたかな」
と思ったり。
でもね、染めるのをやめて
時間が戻ってきた気がします。
頭皮のヒリヒリもなくなった。
朝の支度もシンプルになった。
鏡の前で自分に優しくなれた。
しらがは、恥じゃない。
しらがは、過去の自分たちと積み重ねてきた証。
それに、私はやっと
“自分を信じる”
ということを学びはじめたのかもしれません。
今日も、同じようにしらがに悩んでいる
誰かがいるなら私は、そっと伝えたい。
『隠さなくても、ちゃんと
あなたは、美しいですよ。』
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