『答えは、わたしの中に』

心めぐり日和

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人生には必ず、逆境の時がある。
大嵐にさらされるように、前が見えず、
何を信じて進めばよいのか分からない。

そのときこそ、人は心の奥底に眠る
「真理」に出会う。

ナポレオンは言った。
「逆境にもいいところがある。
真理は逆境に落ちて初めてわかる。」と。
実に含蓄の深い言葉である。

順境の時は、誰もが笑顔で集まり、
成功を共にたたえる。

しかし、嵐が吹き荒れるときにこそ、
友情の真価が試される。

大切な人の真の姿が浮き彫りになる。
そしてまた、自分自身の弱さ、慢心、油断が
いや応なく照らし出される。

そこで見つめるべきは、他人の非ではない。
自分の心の内側である。

ナポレオンはまたこうも言っている。
「自分の失脚については、何人をも
とがめることはできない。自分の最大の敵は
自分自身であったのだ。
自分が自分の悲惨なる運命の原因であった。」と。

これは偉大な指導者であった彼が、
自らの人生を振り返って絞り出した真実であろう。

結局、人間にとって最大の戦いは自己との戦いなのだ。

私たちもまた、日々の生活の中で、
同じ問いを突き付けられている。

うまくいかない時に、周囲を責めることは
簡単である。
しかし、そこで「原因は自分自身にあったのではないか」と
省みる勇気がある人こそ、未来を切り開いていけるのである。

人を恨み、境遇を嘆いても、状況は変わらない。
だが、自分を鍛え、自分を変えれば、未来は必ず変わる。

逆境は、人生の師である。苦難の中で、心を磨き、
魂を鍛えることができる。

火に入れられた鉄が鋼となるように、苦労の炎に包まれるとき、
人間は強靭な人格を築くことができる。

だからこそ、困難に直面した時、
「これは自分を鍛える最高の機会だ」と受け止めたい。

そこに立ち上がる人こそ、真に不屈の人生を歩むことができる。

思えば、私自身も数々の挫折を経験してきた。
信頼していた人に裏切られ、利用されたこともあった。

努力が報われず、悔しさに眠れない日もあった。
だが、今になって振り返ると、そのすべてが自分の人生に
深い意味を持っていたとしか思えない。

そうした逆境があったからこそ、
『答えは外にあるのではなく、自分の中にある』と
気づくことができた。

そして結局は、自分の行動次第で
道は開けるのだと決意するに至った。

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