『わが人生の道』 - 心めくり日和

わたし達は、幸福になるために生まれてきた。

幸福には二つの道があると思う。

一つは、人と自分を比べて幸せを感じる、相対的幸福。

もう一つは、人はどうであれ、私はこれで幸せと感じる絶対的幸福。

相対的幸福は、人との比較で得られる、一瞬の喜びにすぎない。

それは、風に舞う花びらのように、すぐに消えてしまう。

なぜなら、比べる相手も状況も、常に移り変わるからだ。

今日の満足が、明日には不満へと変わってしまう。

これが相対的幸福の限界といえよう。

それに対して絶対的幸福は違う。

自分の心の奥底に、揺るぎない幸福の泉をもつことだ。

嵐の日も、晴れの日も、その泉は枯れない。

環境や他人の評価に支配されず、

わが人生はこれで良し！と胸を張れる境涯といえよう。

もちろん、相対的幸福も、人生の一つの彩りではある。

他人の成長や成功から学び、励まされることもあるだろう。

だが、それだけを求めて生きれば、

人生の舵を他人の手に渡してしまうことになる。

それは、あまりにも危うい生き方ではないだろうか。

大切なのは、自分の心の舵を、

しっかりと自分の手で握ることだ。

たとえ小さな喜びであっても、

自分なりの価値を見いだすことだ。

朝日を浴びて深呼吸するひととき、大切な人の笑顔。

こうした瞬間に、絶対的幸福の種は宿るかもしれない。

相対から絶対へ。

外から与えられる喜びに振り回されず

内なる幸福を築き上げたい。

それが、わが人生を本領発揮して

生き抜く道であると信じる。

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