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わたし達は皆、心のどこかで感じている。
「このままではいけない」と。
しかし現実は、政治も経済もまた何もが―巨大な歯車が遠くで回り、すべてが自分の手の届かないところで決められていく。
自分一人が声を上げたところで、果たして何ができるのか。
その「無力感」が、現代を覆っている。
だが、法華経には「一念三千(いちねんさんぜん)」という教えがある。
一人の一念に、三千世界が収まる――
すなわち、一人の心が、世界をも、未来をも動かしていくという哲理である。
わたしの一念が、やがて歴史の流れを変える。
一念を定めて瞬間、環境は動き始める。
これが生命の真実である。
自らを変えようと誓うその一念が、人を変え、やがて時代をも変えていく。
思い返してみたい。
人類の進歩の裏側には、常に一人の確信があった。
「なぜだろう」という問いから科学が進展し、
「人を救いたい」という決意から社会が変革された。
一人の心の奥底から生まれた思いが、世界を照らし続けてきたのである。
だから叫びたい。
「あなたの一念を決して軽んじてはならない」と。
一人の祈りが、家族を守る。
一人の慈悲が、社会を潤す。
一人の勇気が、時代を動かす。
「自分は無力だ」と思うかぎり、何も変わらない。
だが「わたしは必ずできる」と一念を定めた瞬間、そこに未来を切り拓く力が生まれる。
差別も、環境破壊も、戦争も、――すべてはわたし達の心から始まった。
ならば、それを転換するのもまたわたし達の心しかない。
その出発点こそ一念なのである。
わたし達は忘れまい。
「一人の心ほど偉大なものはない!」と。
今こそ、自分の尊貴さを信じよ。
そして、一念を定めよ。
瞬間、環境は必ず動き出すのだ。
未来を切り拓くのは、遠い誰かではない。
わたしの、一念から始まるのである。
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